野村総合研究所様 事例紹介インタビュー

poc

新しい技術やアイデアの実現可能性を検証・実証することをPoCと言います。NRIネットコムはPoC支援サービスのご提供にあたり、 Amazon Web Services (以降「AWS」)のサーバレスアーキテクチャを採用しています。AWSのサーバレスアーキテクチャを利用することで最小の時間とコストでのシステム構築が可能となり、本質的な課題である検証・実証にリソースを振り分ける事ができます。

NRIネットコムではこのPoCのノウハウを汎用化し、2018年から野村総合研究所様(以降「NRI」)のエンジニアに向けた2日間のAWS導入・活用トレーニング講座を実施しており、すでに10回以上の開催実績があります。当社サービスについて、NRI人材開発部の吉田様にお話を伺いました。

AWSトレーニング講座の企画・実施背景

NRIがサービスを提供しているお客様の業種は多岐に渡り、ハードウェア調達から基盤構築、アプリリケーション開発までを少人数のチームで実施するケースも少なくありません。そういった状況においてAWSを活用し、スピード感やパフォーマンスを高めることによって、お客様により一層有益なサービスをご提供できるはずだと感じていました。

そこで当社のエンジニアを対象とした、実務レベルで業務に活かせるAWSトレーニング講座「PoCのためのAWS活用講座」を企画しました。

NRIネットコムへの講師依頼経緯

NRI人材開発部では、研修コンテンツのオーナーを「社内およびグループ内での当該技術・業務の第一人者」もしくは「主管部署」に依頼しています。今回は「PoC のためのAWS」に関する研修でしたので、国内のAWS第一人者であるNRIネットコムの佐々木部長(クラウド事業推進部)に研修企画についてご相談し、実施の快諾をいただきました。

また、NRIネットコムは、AWS認定資格の取得数が50を超える企業として、AWS社から「AWS 50 APN Certification Distinction」に認定されており、佐々木部長はじめ、他の方々もAWSを中心とした様々な技術書を執筆されていることも決め手のひとつでした。

講座内容と受講者評価

講座受講後の目標は、AWSを使うことでお客様により良いサービスをご提案できるようになること、つまり「AWSを活用したレベルの高いPoC支援サービスの提供」です。講座内容は受講者の声を反映して随時ブラッシュアップされていますが、2018年7月の回では「PoCの進め方」、「サーバレス(AWS)の概要説明」、そして「Line Bot構築・実践演習」を実施しました。

受講後のアンケートでは、既に現場での経験を積んだメンバー、新規に配属された比較的経験の少ないメンバー、どちらからも毎回高い評価の声が聞こえてきます。私たちNRIは今後も継続的に人材育成のボトムアップを行い、新しい知識や技能を習得できる機会を研修に組み込んでいく予定です。メンバーには、興味のあることに対して、自ら攻めていく姿勢を持ち続けてほしいですね。

<講座内容と受講後の目標到達レベル>

・「AWS」「クラウド」「PoC」等の概念理解と基礎技術の習得
・LINE Bot構築のハンズオントレーニング
・AWSを活用したPoC開発の実現

アーキテクチャの全体像

アーキテクチャの全体像

1. PoCの概要とサーバレスアーキテクチャの基本構造
– PoCの目的、必要性、進め方
– PoCに求められる技術的要件への理解、サーバレスアーキテクチャが適しているポイント
– 仮想サーバ、コンテナ、サーバレスの位置づけとそれぞれの適性・違い
– マイクロサービス、イベントドリブン、ステートレスなどサーバレス設計における基本概念
– サーバレスアーキテクチャにおける3-Tier構成

2. AWS、クラウド、その他概念理解と基礎技術
– AWSとはどんなサービスか?クラウドとは?
– AWSにおける認証と認可の考え方(IAM Policy, IAM Role, IAM User, IAM Group)
– アクセスキーとシークレットキーの扱い方、セキュリティ上のリスク、防止策
– APIとは何か
– API Gatewayの基礎的な構築技術
– FaaS, NoSQL – 外部サービスとの連携方法

3. Line Bot構築ハンズオン・トレーニング
– 作成物の全体像
– サーバレス基本構造の理解 (API Gatewayを用いたRestAPI構築、AWS Lamdaを用いたコンピュー ティングリソース作成、Amazon DynamoDBによるデータ永続化)
– サードパーティ製外部サービスの利用(WebAPI経由でAWS外の提供サービスAWS Lambdaで利用)
– 内製外部システムとの連携(オンプレミス既存DCを想定したAWS外システムとのデータ連携対応)
– イベントドリブン設計のプラクティス(疎結合なシステム構成を保つためのイベント駆動型サーバレ スアーキテクチャ設計)
– 外部サービス利用のプラクティス

<受講者フィードバック例>

・これまでもAWSに少し触れたことはありましたが、講座で実際にある程度触ってみて、思ったよりも簡単だと思いました。これならばサーバレスで十分に実施できるなと改めて感じました。
・容易に環境準備ができるため、AWSはPoCに適していると実感しました。AWSには様々なサービスが存在しており、明確に役割を理解して使用できるようになれば、効率的な開発が可能だと感じました。
・「AWSでおおよそどういうことができるか」を実際に手を動かしながら学べたことで、AWSを利用することへの心理的なハードルが下がりました。
・受講前はAWSのことを全く知らなかったので不安がありましたが、最後まで演習をこなせて安堵しました。今後AWSを利用した案件に携わる機会が多くなりそうなので、AWSについて勉強していきたいと思います。
・従来であればそれなりに時間をかけてやっていたことが簡単にできるというAWSの便利さを再認識するとともに、奥の深さも感じました。現在はまだ、自身の業務におけるAWSの利用はごく一部に過ぎませんが、今後機会があれば積極的に取り入れていきたいです。

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