第1回 統計解析を活用したデータアナリティクスの基本(柳下亮平) デジタルマーケティングにおけるデータアナリティクス 1/3

201704-1

第一章 デジタルマーケティングにおけるデータ活用の現状

デジタルマーケティングの歴史は1990年代後半から始まり、ITの普及と共に2000~2010年頃には大きな成長・発展期を遂げてきた。現在から俯瞰するに、デジタルマーケティングの過去はクローズドな意味でインターネットマーケティングを形容する言葉であった。しかし、昨今では意味合いは少し異なってきている。


デジタルマーケティングの対象はデバイス、行動ログ、センシング、アプリ、ネットやマス広告出稿、調査等とこれに留まらない。つまりデジタル化し格納できるデータなら、全てマーケティングの活用対象となる。よって、デジタルマーケティングはインターネットマーケティングに終始しない、現代のマーケティングを指し示す役割になりつつある。


データをマーケティングに活用する際、大きな課題が存在する。それは、データの量と質は企業の課題とニーズと共に多様化していることだ。以上から、デジタルマーケティングにおけるデータ活用には深い知見と経験が求められる。具体的には、データの取得から保存、分析、分析から導く示唆をマーケティング戦略立案に活用する必要がある。つまり、データの取得からマーケティング戦略立案までのワンストップのスキルが求められる。


そこでNRIネットコムは企業の課題解決に向けて、データドリブンなマーケティング支援に尽力してきた。特にGoogleのパートナーとしてGoogleのサービスを用いたデータ取得や運用に強みを持つ。一方で、直近では企業のデータ分析環境も変化してきている。データ収集基盤は概ね整備が完了し、収集したデータをマーケティングに活用するDMP構築を大きく推進してきている。



NRIネットコムはデータをマーケティングに活用すべく、Googleのサービスを中心としたDMP構築を行い、コミュニケーションの最適化を推進するケースが増えてきている。



しかし、DMP構築においても課題は残る。システム構築はコミュニケーション戦略における実行フェーズの打ち手であり、より上流のコミュニケーション戦略の仕様が成功を左右する。コミュニケーション戦略の段階では、過去の様々なデータと担当者のアイディアや経験則などの有機的な議論や分析が必要である。その際、データに基づく戦略が求められることから、ある程度のデータ分析のスキルが必要となる。

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