開発者のためのGoogleアナリティクス マスターガイド 第2回(森田怜依) Googleアナリティクスの管理画面とよくある設定内容

20170120-1

マーケッター向けに語られることが多い Google アナリティクス。本連載では開発者の方に向けて Google アナリティクス と Google タグマネージャの使い方を、基本から単なるページビュー計測にとどまらない利用方法までご紹介します。今回は Google アナリティクス の管理画面を中心に Google アナリティクス の仕組みとよくある設定内容を紹介します。

対象読者

  • Google アナリティクス の管理画面で何ができるのか知りたい方
  • Google アナリティクス のレポート画面を他の人にも見えるようにしたい方
  • Google アナリティクス の目標やフィルタなどのよくある設定を学びたい方

ホーム画面とアカウント構成

管理画面の説明に入る前にまずはホーム画面から見てみましょう。

http://www.google.co.jp/analytics/へアクセスしてください。

ログインするとまずはホーム画面が表示されます。ここではあなたがアクセスできるレポートの一覧が確認できます。

アカウント一覧
アカウント一覧

ここで重要な用語である、「アカウント」「プロパティ」「ビュー」を覚えましょう。Google アナリティクス はこの3つの要素で構成されています。

図の「サンプルアカウント」がアカウント名、「サンプルウェブサイト」がプロパティ名、「すべてのウェブサイトのデータ」がビュー名です。

アカウントは複数のプロパティを持つことができ、プロパティは複数のビューを持つことができます。

アカウント

アカウントの主な役割はプロパティを束ねることです。アカウント自体はデータの収集は行いません。

会社名など、ウェブサイトを管理する組織をアカウント名にするのが一般的です。 例えばすでにコーポレートサイトを計測していて、今度新たにECサイトを計測しようという場合には、同じアカウントを使うのがよいでしょう。アカウントに紐づくユーザーは一覧で確認できるため、ユーザー管理がしやすくなります。

また、アカウントは後述の通りフィルタを管理する役割も持っています。

プロパティ

プロパティの主な役割はデータを収集することです。 プロパティは1つのウェブサイトにつき1つ用意するのが一般的です。例えばコーポレートサイトとECサイトを計測する場合、プロパティは別のものを用意するのがよいでしょう。なぜなら2つのサイトでは訪問するユーザーの特性が大幅に違うと考えられるからです。

Google アナリティクス のデータの基準はプロパティにあると言えます。例えば「新規ユーザーかどうか」などはプロパティを基準に判断されるのです。

もし同じプロパティで計測すると、ECサイトにとっては新規ユーザーであっても、コーポレートサイトに訪問したことがあるユーザーならばリピーターとして計測されます()。

このようにサイトの性質が全くことなる場合、プロパティをわけて、サイトの特性にあったユーザー像を掴めるようにしましょう。

必ずしもリピーターとして計測されるわけではありません。2つのサイトのドメインは同じかどうかや、別ドメイン間での遷移でもセッションを繋げるクロスドメインの設定をしているかどうかで異なります。

そうはいっても全サイトのユーザー数も知りたい場合などは「全体計測用」「コーポレートサイト」「ECサイト」のようにプロパティを複数用意し、「全体計測用」と「コーポレートサイト(ECサイト)」両方で計測されるようにトラッキングコードを設定するのがよいでしょう。

なお、Google アナリティクス 360をお使いの場合はそのような設定をしなくても統合プロパティという機能を使って2つのプロパティを合わせたデータを見ることが可能です。

ビュー

ビューはプロパティで計測したデータを必要に応じて加工してレポート画面として表示するものです。

Google アナリティクス にはフィルタという機能があり、特定のページの情報だけ表示するなどといった加工が可能です。フィルタはビューごとに設定できるため、「すべてのデータ」「本番ドメインだけのデータ」のようにビューをわけることができます。

フィルタはデータを加工する強力な機能であるがために、データを壊してしまう危険もあります。必ず1つはフィルタをまったく使っていない無加工のビューを用意するようにしましょう。

新しいビューを作成しても過去のデータは入っていない点も注意が必要です。

アカウント構成
アカウント構成

ユーザー管理

次に Google アナリティクス にユーザーを追加したり、別のユーザーに権限を与えたりする方法について見てみましょう。

アカウント/プロパティ/ビューでユーザーを管理する

Google アナリティクス のレポート画面には、Google アカウントを利用してログインします。自分の作成したビューに誰かを招待するときは相手が Google アカウントを持っているか確認してください。

アカウント、プロパティ、ビューは Google アナリティクス のサーバーに保存されています。ユーザーはそれらのデータを見に行くことになりますので、誰が見ても同じ内容が表示されます(例外)。

そのため人によって見せたいデータが異なる場合はそのパターンごとにプロパティまたはビューをわけ、適切な権限を与えなければいけません。

セグメントやカスタムレポートといった一部の機能はユーザーごとに作成されるため、他のユーザーからは見ることができません。

例えば「テスト環境のデータを含むビュー」と「本番環境だけのデータを含むビュー」の2つを作成してある状態で、経営層には「本番環境だけのデータを含むビュー」を見せたいとします。その場合は経営層の Google アカウントに対し、見せたいビューに関する権限だけを与えるようにします。

ビューの権限を与える場合は[管理]メニューの[ビュー]の下にある[ユーザー管理]から権限を設定します。

一方ウェブサイトの管理者にはそのサイトに関するすべてのビューが見えるようにしたいとします。その場合は、今度はプロパティに関する権限だけを与えるようにします。

プロパティの権限を与える場合は[管理]メニューの[プロパティ]の下にある[ユーザー管理]から権限を設定します。

最後に、Google アナリティクス の管理者にはあらゆるウェブサイトのビューが見えるようにしたいと考えるでしょう。ユーザーを一覧で確認できるようにしたいとも考えるかもしれません。その場合はアカウントの権限を与えます。

アカウントの権限を与える場合は[管理]メニューの[アカウント]の下にある[ユーザー管理]から権限を設定します。

3つのユーザー管理
3つのユーザー管理
権限による見える範囲の変化
権限による見える範囲の変化

ユーザーの権限

ユーザーの権限は4種類あります。より詳しくはこちらをご参照ください。

  • ユーザー管理:ユーザーを追加したり権限を変更したりできる権限です
  • 編集:[管理]メニューの各項目を設定できる権限です
  • 共有設定:共有操作を行える一部の機能(メモやマイレポートなど)で、共有することができる権限です
  • 表示と分析:レポートを閲覧できる権限です

これらの権限はアカウント、プロパティ、ビューごとに設定できますが、上位で設定した権限は下位にも適用されます。

つまりアカウントに対してユーザー管理権限を持っている場合は、各プロパティと各ビューのユーザー管理権限を持ちます。

特定の権限によってできること

どの範囲にどの権限を持っているかでできることも変わってきます。今までビューを見せたいか見せたくないかでアカウント/プロパティ/ビューのどこに権限を付与すべきかを説明してきましたが、それ以外にも以下のような点に注意する必要があります。

  • アカウントの編集権限:フィルタを作成することができます
  • プロパティの編集権限:AdWordsやSearch Consoleなどと連携設定を行うことができます
  • ビューの編集権限:アカウントで作成されたフィルタを適用することができます

Google アナリティクスのよく使う設定項目(1)

[管理]メニューのうち、よく使う項目やよく疑問に挙がる項目についてご紹介します。

デフォルトのURL/ウェブサイトのURL

[プロパティ設定]や[ビュー設定]の中にある項目です。ウェブサイトのプロトコルとドメインを指定します。

例えばサイトのドメインが変わったとき、ここを変更して問題がないか心配になることがあるでしょう。あるいは複数のドメインがあるサイトで、何を指定してよいか疑問に思うかもしれません。

この項目が利用されるのは主に2箇所あり、ページなどのディメンションの横に表示されるリンクの遷移先と、ページ解析レポートとして表示するページのURLです。

リンク
リンク
ページ解析
ページ解析

例えばリンクは単純に[ウェブサイトのURL]として指定された値と、ページとして計測された値を組み合わせて生成します。そのため[ウェブサイトのURL]に誤ってパスを指定してしまうとリンク先は正しくなくなってしまいます。

良い例
  • ウェブサイトのURL: http://example.com
  • ページ: /
  • リンク先: http://example.com/

悪い例
  • ウェブサイトのURL: http://example.com/index.html
  • ページ: /
  • リンク先: http://example.com/index.html/

[ウェブサイトのURL]の指定が間違っていた場合、修正をためらう必要はありません。[ウェブサイトのURL]を修正した時点でリンク先もページ解析の表示も修正されます。サイトのドメインが変わったときは新しいドメインに修正しましょう。

複数のドメインがある場合は主要な方のドメインを指定するのが一般的です。主要でないドメインはリンク先やページ解析に利用はできませんが、代わりにページの部分にドメインを表示するフィルタを追加することでそのドメインの訪問であることがわかるようになりますし、ページ解析レポートの代わりにChromeの拡張機能であるPage Analyticsを使うことでページ解析レポートと同様の内容を確認することができます。

広告レポート機能

[プロパティ]>[トラッキング情報]>[データ収集]>[広告レポート機能]についてです。

この項目をオンにすることで、年齢や性別、インタレストカテゴリ(興味のある分野)を収集できるようになります。

年齢と性別のレポート
年齢と性別のレポート

このデータは Google 広告で利用しているCookieから取得されるデータで、ウェブサイト上で性別や年齢を尋ねることなく、推定の年齢や性別のデータを手に入れることができます。

しかしここをオンにするためには Google アナリティクス の広告向けの機能に関するポリシー要件に準拠する必要があります。特に、プライバシーポリシーをウェブサイトに掲載し、いくつかの情報を開示しなければいけません。

広告レポート機能をオンにしたあとは[プロパティ]>[プロパティ設定]>[ユーザーの分布レポートとインタレストカテゴリレポートの有効化]もオンにしてください。これで[ユーザー]>[ユーザーの分布]や[インタレスト カテゴリ]の下にある各レポート画面にアクセスできるようになります。

Google アナリティクス のよく使う設定項目(2)

デフォルトのページ

[ビュー設定]にある項目です。ここには何も指定しないか、「index.html」と設定するのが一般的です。

多くのウェブサイトが、「/」と「/index.html」では同じページが表示されるでしょう。Google アナリティクスでは実際にページを表示したときのURLが計測され、「/」と「/index.html」は別ページとして行がわかれて計測されてしまいます。正確なページビュー数を調べるためには各行の数を足さなければなりません。

index.htmlが別ページとして計測される例
index.htmlが別ページとして計測される例

そんなとき[デフォルトのページ]に「index.html」と設定しておくと、「/」のページも「/index.html」として計測され、行が分かれずに表示されます。

デフォルトのページを設定した例
デフォルトのページを設定した例

[デフォルトのページ]に指定した値は、ページのパスの最後が「/」で終わっている場合にその後ろに付与されます。

  • デフォルトのページ:index.html
  • アクセスしたページ:/subdir/?param=value
  • 計測されるページ:/subdir/index.html?param=value

指定する値を間違ってしまった場合、修正しても過去のデータには適用されない点にご注意ください。設定した時点以降のデータのみ正しい値で計測されるようになります。

目標

[ビュー]>[目標]についてです。ウェブサイトのコンバージョンを定義します。設定できるタイプは5種類です。

  • 到達ページ:あるページへ到達したらコンバージョン達成とします(後述)
  • 滞在時間:ウェブサイトに特定の時間滞在したらコンバージョン達成とします
  • ページビュー数/スクリーンビュー数(セッションあたり):特定のページ数を閲覧したらコンバージョン達成とします
  • イベント:あるイベントが発生したらコンバージョン達成とします
  • スマートゴール:AdWordsと連携している場合利用できる機能で、良質なセッションと判定されたらコンバージョン達成とします

目標を学ぶにあたっては実際のレポート画面を見た方がイメージがつきやすいことと思います。2016年8月に誰でもアクセスできるデモアカウントが公開されましたのでそちらもご覧ください。

目標を設定することで計測された内容を評価しやすくなります。例えばディスプレイ広告を出したときやメールマガジンを配信したとき、コンバージョンに影響があったかどうか、今後も続けていくべきか気になるでしょう。そんなときは参照元/メディアごとのコンバージョン率を確認することができます。

参照元/メディアでのコンバージョン確認
参照元/メディアでのコンバージョン確認

何をコンバージョンとするかは、まずは資料請求やメールマガジンなどの申し込みフォームから始めるのがよいでしょう。

それ以外は、実際に Google アナリティクス をしばらく使ったあとに溜まったデータを元に、どんな行動に価値があるのかを探しだしてみてください。コンバージョン設定とは、まさにウェブサイトのKGIやKPIの設定をするのと同様です。

到達ページ

それでは申し込みフォームをコンバージョンとする場合の設定方法をご紹介します。 [新しい目標]より[到達ページ]タイプを選択して、申し込み完了ページを到達ページとして指定してください。ステップも定義することができます。例えば申し込みの入力画面、確認画面などです。

目標設定
目標設定

到達ページ入力欄の横、「等しい」「先頭が一致」「正規表現」といった比較方法を選択することができますが、これはページとして計測される値と比較を行います。

ここで指定した比較方法は、目標到達プロセスの各ステップの比較方法にも適用されます。

Google アナリティクス のレポート画面に表示される目標の完了数は、どんな経路であれ到達ページへ行ったセッションの数が表示されます。しかし、それでは申し込みフォームを経由せずに誤って到達ページのURLへ行ってしまったセッションまで目標完了として計上されてしまいます。入力画面と確認画面を通って到達ページへ行ったより正確な目標の完了数も知りたくなるでしょう。

そんなとき、ステップ1の必須を[はい]にすることで[目標到達プロセス]レポートで各ステップを通った目標の完了数を確認することができるようになります。

目標到達プロセスレポート
目標到達プロセスレポート

注意したいのは、ステップ1が必須かどうかの設定は[目標到達プロセス]レポートにのみ影響を与えるということです。そのため、[目標到達プロセス]レポートで表示される目標の完了数と、別のレポートで表示される[目標Xの完了数](Xには目標の番号が表示されます)では値が異なる場合があります。

目標の値

目標を作る際に値を設定することができます。目標達成したらいくらの価値があるとみなすかという金額を入力します。

例えばウェブサイトで資料請求したユーザーのうち4割が、平均10万円分の商品を買っていることがわかっているのであれば、資料請求完了のコンバージョンには4万円(10万の4割)を値として設定するのがよいでしょう。

目標の値を設定することでウェブサイトがどれくらいの金銭的価値を生み出しているかが一目瞭然になります。また、コンバージョンした際の経路となったページに[ページの価値]として金額が割り当てられ、各ページがどれくらいの金銭的価値があるのかを確認することができるようになります。

ページの価値
ページの価値

Google アナリティクス のよく使う設定項目(3)

フィルタ

[ビュー]>[フィルタ]についてです。Google アナリティクス ではフィルタ機能によって、レポート画面に表示する内容を加工することができます。

フィルタの動き

フィルタは適用した時点から動き始め、過去のデータには適用されません。間違ったフィルタをかけてしまうと適用していた期間のデータが壊れることになりますので、適用前によく確認し、適用後はリアルタイムレポートなどを見て意図した通り動いているか確認してください。

フィルタはAND条件でランクの若い順から動作します。

フィルタ管理

[フィルタを追加]を選択すると、まず新しいフィルタを作成するか、既存のフィルタを適用するかを選択します。ここから新しいフィルタを作成することもできるのですが、作成したフィルタはビューではなくアカウントに保存される点にご注意ください。そのためビューを作成するたびに同じフィルタを作成すると、同じフィルタがアカウントにいくつも作成されることになります。すでに以前作成したことがあるフィルタを利用する場合は既存のフィルタを適用してください。

また、作成したフィルタを修正するときも注意が必要です。そのフィルタは他のビューでも利用されているかもしれません。フィルタを修正すると、他のビューにもその修正が適用されることになります。

アカウントにどんなフィルタがあるか、あるフィルタをどのビューが利用しているかを確認するには、同じく[管理]メニューの[アカウント]>[すべてのフィルタ]をご覧ください。

よく使うフィルタ例:内部アクセスを除外する

ウェブサイトには少なからず社内の人がアクセスしているものです。よく使うフィルタとして、社内からのアクセスを除外する方法をご紹介します。  [定義済み]>[除外][IPアドレスからのトラフィック][等しい]を選択し、内部のIPアドレスを指定してください。

IPアドレスを除外
IPアドレスを除外

[ビュー]>[フィルタ]>[フィルタを追加]から新しくフィルタを作成した場合、作成した時点でフィルタが適用されます。

よく使うフィルタ例:特定のディレクトリだけを計測する

よく使うフィルタとして、特定のディレクトリだけを計測する設定を紹介します。部署向けにその部署が担当しているディレクトリの情報だけを提供したいとしましょう。その場合はその部署用のビューを作成し、以下のようなフィルタを適用してください。

特定のディレクトリだけを計測したい場合は、[定義済み]>[右のみを含む][サブディレクトリへのトラフィック][前方が一致]を選択してディレクトリを「/dir/」のように指定します。

サブディレクトリを指定
サブディレクトリを指定

2つのディレクトリを指定したい場合、同じようなフィルタを2つ作成したくなるところですがそれは動作しません。なぜなら先述の通りフィルタはAND条件で動作するからです。

/dir/に合致し、なおかつ/other/にも合致するページは当然ありません。そういったフィルタをかけると一切計測されなくなってしまいます。

2つのディレクトリを指定したい場合は、正規表現でOR条件を表現する必要があります。正規表現を使う場合は[定義済み]ではなく[カスタム]を利用します。

[カスタム]>[一致]>[リクエスト URI]で、「^(/dir/|/other/)」のように指定してください。

サブディレクトリを複数指定
サブディレクトリを複数指定

なお、ディレクトリではなく特定のドメインだけ計測したい場合は[定義済み]>[右のみを含む][ホスト名へのトラフィック]を利用します。

よく使うフィルタ例:ページの項目にドメインを表示する

ウェブサイトに複数のドメインがある場合、「/index.html」がどちらのドメインのページなのかわからなくなってしまいます。

Google アナリティクス はドメインが異なっていてもパスが同じであれば同じ行にまとめてしまいます。つまり、「/index.html」のページビューが1000件だった場合、「example.com/index.html」が600件、「other.com/index.html」が400件あるかもしれません。

すでに計測されてしまったものはセカンダリディメンションに[ホスト名]を指定することでどちらのドメインのページビューかを確認することができます。

セカンダリディメンションにホスト名を表示
セカンダリディメンションにホスト名を表示

しかしいつもいつもセカンダリディメンションを指定するのは手間です。そんな場合は、ページの部分にドメインを表示するようフィルタで設定しましょう。

[カスタム]>[詳細]を選択します。そして以下のように設定してください。

項目 選択内容 入力内容
フィールド A -> 引用 A ホスト名 (.*)
フィールド B -> 引用 B リクエスト URI (.*)
出力先 -> 構成 リクエスト URI $A1$B1
フィールド A は必須 チェック有り
フィールド B は必須 チェック有り
出力フィールドをオーバーライド チェック有り
大文字と小文字を区別 チェック無し

ページにドメインを表示
ページにドメインを表示

[カスタム]>[詳細]ではデータを取り出したり上書きしたりといったことができます。

[フィールド A -> 引用 A]と[フィールド B -> 引用 B]では取り出したい文字列を正規表現で指定しています。今回はホスト名すべてと、リクエストURI(ページの項目で表示される、ホスト名のあとの/より後ろのURL)すべてを指定しています。

正規表現を()で囲むことで、[出力先 -> 構成]で値を取り出すことができます。$A1は[フィールド A -> 引用 A]の最初の()の内容、$B1は[フィールド B -> 引用 B]の最初の()の内容です。つまり、ホスト名とリクエストURIを繋げたものを、新たにリクエストURIとして指定しています。

最後に、3つのチェックも忘れずに入れてください。これによりホスト名とリクエストURIが存在している場合に動作させ、リクエストURIを上書きすることができるようになります。

フィルタ適用後はページは以下のように表示されます。

ページにドメインを表示した場合のレポート画面
ページにドメインを表示した場合のレポート画面

おわりに

よくある設定としていくつかピックアップしてご紹介しましたが、Google アナリティクスには他にもたくさんの設定項目があります。また、特にフィルタは今回ご紹介した以外にもさまざまな使い方があります。計測されたデータに見難いところがある場合、フィルタを使って解決できるかもしれないと覚えておくとよいでしょう。

次回はぜひウェブサイトの開発者に見ていただきたい、トラッキングコードの仕組みについてご紹介する予定です。

森田怜依

執筆者 森田怜依

ウェブアプリやスマートフォンアプリの開発実績を活かした、Google アナリティクス とその他のシステムを組み合わせた活用方法の促進、Google アナリティクス 360 の導入・サポートを行っています。

本稿は、開発者のための実装系WebマガジンCodezineにて連載中です。

お問い合わせ

当社のサービス・製品に関するご相談やご質問、お見積りのご依頼など、こちらからお問い合わせください。